こんにちは。今月もよろしくおねがいします。
おととい白揚社内ではインフルエンザの予防接種が行われました。
もうそんな季節なんですね。
さて前回より引き続きインクの話。
前回は油性と水性についてお話しさせていただきましたが、
今回はエマルジョンとゲルについて。
エマルジョンインク…油性と水性を混合したインク(油中水滴型インク)水性インクと油性インクを3対7の割合で混合したもの。油中水滴型インクと呼ばれるように、油性インクの中に水性インクが混ざっている状態で、いわゆる乳化状態になっている。油性のしっかりした手ごたえと、水性のさらさらした軽さを兼ね備えた、新世代のボールペン。
ゲルインク…ゲルの特性を利用したインクで、油性ボールペンのよさ(インク残量を見ることができる、最後までインクの出方が一定である)と水性ボールペンのよさ(書き味がなめらか)を合わせ持つ。ゲルインクは、リフィル内部では高粘度のゲル状だが、ボールが回転すると速やかにインクが粘度の低い
ゾル状になり、インクがペン先から滲出する。滲出したインクが紙面に付着するとインクが直ちにゲル化するためインクの滲みが少ない。インクがゲル化して紙面に付着する性質を利用した消しゴムで消せるゲルインクボールペンも存在する。染料ゲルインクは非常に発色が鮮やかで、書き味も滑らかである。顔料ゲルインクは乾燥後は耐水性・耐光性共に非常に高く、長期保存に適する。
お好みの書き味が見つかりますように。
とある文具館店員より H27/10/30